阻 止 概 論
2.阻止と呼ぶもの呼ばざるもの
 
阻止にも「やっていい阻止」と、「やってはいけない阻止」がある。
又、どちらに転ぶか結果が出るまでわからない状況というのも数多い。
勿論、普段なら積極的に阻止に行ってしかるべきなのだが、その結果自分の
最終順位を落とす危険性がある場合、これはどんな熟練者でも行くべきか行かざる
べきか迷うところである。では具体的に前節の図を再び用いて話を進めていこう。
ここで下図のポイント状況なら必然的にパス
すると事は前節での説明の通りである。
@ A―9 B―4 C―4 D(自分)―1
状況@
Aさん 9P × 9P
Bさん 4P × 4P
Cさん 4P +2 6P
D(自分) 1P +1 2P

では同じ右図でも下のようなポイント状況
ではどうするべきなのであろうか?

A A―9 B―9 C―7 D(自分)―5
もしここでAさんの優勝を阻止すべくパスを すると下図のようにポイントは変化する。
状況A-1
Aさん 9P × 9P
Bさん 9P × 9P
Cさん 7P +2 9P
D(自分) 5P +1 6P
Aさんの優勝は阻止し、勝負は続行できるものの
この3人リーチで自分は6Pという状況では次のピリオドに
必ず誰かが1Pを獲得してしまい、どうあがいても
自分は単独最下位で試合終了となってしまう。
これでは意味がない。
これは阻止とは呼べないのである。

しかるにこの状況であれば本能のおもむくまま素直に上がりきるのみである。

状況A-2
Aさん 9P +1
Bさん 9P × 9P
Cさん 7P × 7P
D(自分) 5P +2 7P
Aさんに優勝は決められたものの

なんとか犬は回避できたわけである。

最近の戦術考ではこの犬回避という事が

優勝と同じくらいの価値がある。

では最後に、下のようなポイント状況では、あなたは上がるのか?パスなのか?

B A―9 B―3 C―5 D(自分)―4


1.上がった場合

自分はJK→Aで一抜け、自動的にAさんの
ニ抜けとなりGAMEはそこで終了する。
優勝こそできなかったものの、2位となり
1Pを獲得することができる。

状況B-1
Aさん 9P +1
Bさん 3P × 3P
Cさん 5P × 5P
D(自分) 4P +2 6P


2.パスした場合

戦略的パスをすることにより、Cさんが一抜け
自分はニ抜けでAさんの優勝を阻止できた。
少し厳しいがまだ自力優勝の可能性は残る。
(Cと共闘でも3連続大富が必要)
ただヘタすると犬の可能性もあるのが怖い。

状況B-2
Aさん 9P × 9P
Bさん 3P × 4P
Cさん 5P +2 7P
D(自分) 4P +1 5P

ではどちらが正解なのか?これはもう自分で答えを出すしかない
仮にトーナメント大会という状況で絶対優勝が条件ならばここはパスするしかないであろうし、
2位で十分勝ちあがれるという状況なら、迷わず上がって2位を確保するであろう。
普段のGAMEでもその時の調子、面子その他もろもろの状況を考慮して
最後は「自分の信念」に従がって判断すればよい。確固たる信念に基づいて
行動した事に、他のプレーヤがとやかく言う筋合いはないのである。
阻止した後、犬に転落して後悔しようが、上がって試合終了後「優勝できたかな」
と後悔しようが、それは自分が判断した結果である。
またその後悔こそが実力向上の糧となると私は信じている。



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