Windowsや各種アプリケーションの設定を変更する場合、通常であれば「プロパティ」を使う。
ただ、プロパティで設定できる範囲には限りがあり、プロパティに項目なり数値範囲として
あらかじめ用意されていないものは、自分で変えることができない。その点、レジストリではプロパティで
変更できない部分も含めて、細部にいたるまで自由にカスタマイズできる。その一方で、レジストリを操作することには、
リスクが伴うことも承知しておく必要がある。その理由は、WindowsというOS自体、数多くのプログラムが作用し合った
複雑な構造であることと、どのPCでもWindowsの状態が全く同じであるとは言えないからだ。そのWindowsの各種設定が
集約されているレジストリに手を加えることは、最悪の場合、Windowsの動作を不安定にする可能性もある。そのため、
レジストリの操作はくれぐれも慎重に行うことを心がけたい。もし、レジストリの操作によってトラブルが生じた場合は、
Windowsの起動時に「F8」キーを押し続け、「Windows拡張オプションメニュー」で「前回正常起動時の構成」を選択しよう。
これで、レジストリを変更前の状態に戻すことができる。
アプリケーションによっては、アンインストールしてもレジストリに情報が残っている場合がある。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」内を調べ、アンインストール済みのアプリケーションに関する
レジストリキーがあったら、右クリックして「削除」を選ぶと削除することができる。
不要なレジストリを削除するだけでなく、普段はハードディスク上の仮想メモリに常駐しているカーネルを
物理メモリに配置したり、L2キャッシュサイズの調整、メモリ上からの不要なファイルの排除といったことをしても、
パフォーマンスは改善する。不要なレジストリを削除したら、こちらにもチャレンジしてみよう。
カーネルとは、OSの中核となるプログラムのこと。CPUの制御やメモリの管理など、
PCの動作における根幹を担う部分だ。このカーネルの一部が仮想メモリ(ハードディスク)に置かれていると、
PC全体のパフォーマンスを低下させる原因にもなる。PCに十分なメモリ(512Mバイト以上)が搭載されているなら、
このカーネルを常にメモリ上に置くようにレジストリを変更すると、動作速度の向上が期待できる。

CPUにもキャッシュと呼ばれるメモリが搭載されている。WindowsXPでは
L2キャッシュ(L2キャッシュ)のサイズが256Kバイトに設定されているが、
たとえばNorthwoodコアのPentium
4はL2キャッシュ512Kバイト、Prescottコアに至っては1Mバイトだし、
Pentium Mも同様に1Mバイトもしくは2Mバイトなので、有効活用されていないことになる。
WindowsXP側のL2キャッシュサイズの設定を正しく設定しなおすことで、処理速度をアップさせることができる。
なお、CPUによってL2キャッシュサイズは異なるので、どのCPUを利用しているのかを調べたら、
インテルのWebサイトでL2キャッシュの容量を調べて、その値を入力するようにしよう。
アプリケーションの終了後もDLLファイルがメモリ上に残ることがあり、利用できるメモリ領域を
圧迫してしまうことがある。アプリケーション終了時にメモリ上からDLLファイルが削除されるように設定しておけば、
メモリの空き領域が増えるので、動作速度の向上につながる。

Windowsでは、起動と同時に「サービス」と呼ばれるプログラムがいくつも開かれている。
このサービスがバックグラウンドで動作し続けることにより、メモリを無駄に消費し、
PCのパフォーマンスを低下させている場合がある。例えば、「WirelessZeroConfiguration」というサービスがあるが、
これは、特段の設定を行わなくともワイヤレスネットワークに接続できるようにするため、
無線LANを自動構成するというサービスだ。言うまでもなく、無線LANを利用していないPCでは、
このサービスを動かしておく必要がない。このほかにも、自分のPC環境に必要のないサービスが
数多く動作している場合が多いので、それらを停止することでメモリの空き領域を確保し、
パフォーマンスを向上させることができる。今現在、どんな種類のサービスが動作しているのかを閲覧したり、
特定のサービスを手動で停止するには、「コンポーネントサービス」を使う。
「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「管理ツール」とたどっていき、
「コンポーネントサービス」をダブルクリックしよう。


| サービス名 | 機能 |
| Alerter | システム管理者より、ネットワーク上の各ユーザーに対してシステムに関する警告メッセージを通知するためのサービス。個人ユーザーには不要 |
| Automatic Updates | Windows Updateの「重要な更新」を自動的にダウンロード、インストールするためのサービス。手動で更新するなら停止してもかまわない |
| ClipBook | クリップブック上の情報を他のPCと共有するためのサービス。「リモートアシスタンス」などを利用しないなら不要 |
| Error Reporting Service | アプリケーションが異常終了した場合など、そのエラー内容をマイクロソフトに報告するためのサービス。エラー報告を行わないなら停止してかまわない |
| NetMeeting Remote Desktop Sharing | NetMeeingを使用してリモートでこのPCへのアクセスを許可する。「リモートアシスタンス」や「リモートデスクトップ」を使用しないなら不要 |
| Print Spooler | プリンターで印刷するデータを一時的にメモリに置き、遅延印刷をするためのサービス。プリンターを接続していないPCでは不要 |
| Remote Desktop Help Session Manager | 「リモートアシスタンス」の管理と制御を行うためのサービス。「リモートアシスタンス」を利用しないなら、停止してもかまわない |
| Wireless Zero Configuration | 無線LAN環境を自動構築するためのサービス。無線LANを使用していないPCでは不要 |