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レジストリをカスタマイズして、PCの環境を復活させる

 Windowsや各種アプリケーションの設定を変更する場合、通常であれば「プロパティ」を使う。
ただ、プロパティで設定できる範囲には限りがあり、プロパティに項目なり数値範囲として
あらかじめ用意されていないものは、自分で変えることができない。その点、レジストリではプロパティで
変更できない部分も含めて、細部にいたるまで自由にカスタマイズできる。その一方で、レジストリを操作することには、
リスクが伴うことも承知しておく必要がある。その理由は、WindowsというOS自体、数多くのプログラムが作用し合った
複雑な構造であることと、どのPCでもWindowsの状態が全く同じであるとは言えないからだ。そのWindowsの各種設定が
集約されているレジストリに手を加えることは、最悪の場合、Windowsの動作を不安定にする可能性もある。そのため、
レジストリの操作はくれぐれも慎重に行うことを心がけたい。もし、レジストリの操作によってトラブルが生じた場合は、
Windowsの起動時に「F8」キーを押し続け、「Windows拡張オプションメニュー」で「前回正常起動時の構成」を選択しよう。
これで、レジストリを変更前の状態に戻すことができる。

■レジストリカスタマイズ例:その1

 アプリケーションによっては、アンインストールしてもレジストリに情報が残っている場合がある。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」内を調べ、アンインストール済みのアプリケーションに関する
レジストリキーがあったら、右クリックして「削除」を選ぶと削除することができる。


「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」の中に、アンインストール済みのアプリケーションのレジストリキーが残っている。これを右クリックし、「削除」を選ぶ

 不要なレジストリを削除するだけでなく、普段はハードディスク上の仮想メモリに常駐しているカーネルを
物理メモリに配置したり、L2キャッシュサイズの調整、メモリ上からの不要なファイルの排除といったことをしても、
パフォーマンスは改善する。不要なレジストリを削除したら、こちらにもチャレンジしてみよう。

■レジストリカスタマイズ例:その2

 カーネルとは、OSの中核となるプログラムのこと。CPUの制御やメモリの管理など、
PCの動作における根幹を担う部分だ。このカーネルの一部が仮想メモリ(ハードディスク)に置かれていると、
PC全体のパフォーマンスを低下させる原因にもなる。PCに十分なメモリ(512Mバイト以上)が搭載されているなら、
このカーネルを常にメモリ上に置くようにレジストリを変更すると、動作速度の向上が期待できる。


「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management」の「DisablePagingExecutive」をダブルクリック ki_pcc02_04.jpg
DisablePagingExecutiveの「値のデータ」を「0」から「1」に変更する。「表記」は「16進」のままでよい

■レジストリカスタマイズ例:その3

 CPUにもキャッシュと呼ばれるメモリが搭載されている。WindowsXPでは
L2キャッシュ(L2キャッシュ)のサイズが256Kバイトに設定されているが、
たとえばNorthwoodコアのPentium 4はL2キャッシュ512Kバイト、Prescottコアに至っては1Mバイトだし、
Pentium Mも同様に1Mバイトもしくは2Mバイトなので、有効活用されていないことになる。
WindowsXP側のL2キャッシュサイズの設定を正しく設定しなおすことで、処理速度をアップさせることができる。


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「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\SessionManager\Memory Management」の「SecondLevelDataCache」をダブルクリック
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「表記」を「10進」に変更した上で、「値のデータ」を「512」に変更する(デフォルトの「0」で、256Kバイトの設定となる)

なお、CPUによってL2キャッシュサイズは異なるので、どのCPUを利用しているのかを調べたら、
インテルのWebサイトでL2キャッシュの容量を調べて、その値を入力するようにしよう。

■レジストリカスタマイズ例:その4

 アプリケーションの終了後もDLLファイルがメモリ上に残ることがあり、利用できるメモリ領域を
圧迫してしまうことがある。アプリケーション終了時にメモリ上からDLLファイルが削除されるように設定しておけば、
メモリの空き領域が増えるので、動作速度の向上につながる。

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「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer」を選択
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右クリックし、「新規」→「DWORD値」をクリック
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新たに追加されたエントリーに「AlwaysUnloadDLL」と入力
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作成された「AlwaysUnloadDLL」をダブルクリックする
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「値のデータ」を「1」にする。「表記」は「16進」のままでよい

不要なサービスを停止してパフォーマンスを上げる

 Windowsでは、起動と同時に「サービス」と呼ばれるプログラムがいくつも開かれている。
このサービスがバックグラウンドで動作し続けることにより、メモリを無駄に消費し、
PCのパフォーマンスを低下させている場合がある。例えば、「WirelessZeroConfiguration」というサービスがあるが、
これは、特段の設定を行わなくともワイヤレスネットワークに接続できるようにするため、
無線LANを自動構成するというサービスだ。言うまでもなく、無線LANを利用していないPCでは、
このサービスを動かしておく必要がない。このほかにも、自分のPC環境に必要のないサービスが
数多く動作している場合が多いので、それらを停止することでメモリの空き領域を確保し、
パフォーマンスを向上させることができる。今現在、どんな種類のサービスが動作しているのかを閲覧したり、
特定のサービスを手動で停止するには、「コンポーネントサービス」を使う。
「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「管理ツール」とたどっていき、
「コンポーネントサービス」をダブルクリックしよう。

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「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「管理ツール」で、「コンポーネントサービス」をダブルクリック ki_pcc02_13.jpg
まず「サービス(ローカル)」をクリックし、停止したいサービス名を選んだら「サービスの停止」をクリックする 停止しても差し支えないと思われるサービスの代表例
サービス名機能
Alerterシステム管理者より、ネットワーク上の各ユーザーに対してシステムに関する警告メッセージを通知するためのサービス。個人ユーザーには不要
Automatic UpdatesWindows Updateの「重要な更新」を自動的にダウンロード、インストールするためのサービス。手動で更新するなら停止してもかまわない
ClipBookクリップブック上の情報を他のPCと共有するためのサービス。「リモートアシスタンス」などを利用しないなら不要
Error Reporting Serviceアプリケーションが異常終了した場合など、そのエラー内容をマイクロソフトに報告するためのサービス。エラー報告を行わないなら停止してかまわない
NetMeeting Remote Desktop SharingNetMeeingを使用してリモートでこのPCへのアクセスを許可する。「リモートアシスタンス」や「リモートデスクトップ」を使用しないなら不要
Print Spoolerプリンターで印刷するデータを一時的にメモリに置き、遅延印刷をするためのサービス。プリンターを接続していないPCでは不要
Remote Desktop Help Session Manager「リモートアシスタンス」の管理と制御を行うためのサービス。「リモートアシスタンス」を利用しないなら、停止してもかまわない
Wireless Zero Configuration無線LAN環境を自動構築するためのサービス。無線LANを使用していないPCでは不要